私たち親は、あーちゃんの事を見た目で判断し(身長体重共にお母さんを抜いています)、「体育は苦手で、嫌いだろう」と、ずっと思いこんでいましたが、実は、それが間違いだと気づきました。 先日、お母さんがたまたま体育の授業を見たときのことです。授業内容は「ポートボール」でした、あーちゃんのポジションは、ゴール下の守備(?)で、あまり走り回るポジションではありませんが、大張り切りでやっていたそうです。 その話を聞いて、ふと、そう言えば、あーちゃんは冬のマラソン大会や運動会、それに学校行事以外の地域の運動会でも、出るのが嫌と言った事は一度も無く、むしろ逆に自分から積極敵に競技に出たがる程でした。 地域の運動会では、ルールを知らないパン食い競争にまで出たくらいです。 それなのに、私たち親は、何となくあーちゃんはスポーツ嫌いと思いこんでいました。 親といっても、子供の全てを知っている訳では無いし、また、親の勝手な思いこみもあるのでしょうね。 2004.4.8 |
ソトス症候群の身体的特徴の一つに、頭囲が大きいというのがあります。あーちゃんもやはり頭囲が大きく、そのため普通の市販の帽子はかぶることが出来ません。 日常生活の中で帽子は必ずかぶらなければならない物ではないので、あまり気にはしていなかったのですが、学校での体育の授業、特に運動会では赤白帽は必要不可欠です。 市販の一番大きな赤白帽をかぶらせていたのですが、やはりちゃんとかぶることは出来ず、あごひものゴムでとまっているだけ、といった感じでした。特に運動会を見に行ったときに頭の上に乗っているだけの赤白帽を見たときに、「あー、なんとかしてやりたい」と、思いました。 そこで、Webで検索してみたところ、赤白帽を作っている会社のHPにたどり着くことが出来、そこにお願いをして特注で大きなサイズの赤白帽を作ってもらいました。 サイズはなんと64.5センチ、65センチまでは作ることが出来ると聞いて、ギリギリ大丈夫と、一安心です。それと頭囲はこれから先そうそう大きくなる物では無いと思いますので、赤白帽はこれで大丈夫だと思っています。 2004.5.4 |
先日、スーパーのおもちゃ売り場での事です。 その日は私とあーちゃんの二人でそのスーパーに行きました、帰るときにたまたまおもちゃ売り場の近くを通ったところ、今、あーちゃんが欲しくて欲しくてたまらないゲームの「ドンキーコンガ」のお試し品が展示してありました。もちろん子供たちが順番に遊ぶために、列を作っていました。 私はトイレに行きたかったので、「あーちゃん行くで」と言って、通り過ぎあーちゃんも一緒に付いて来ました。けれどもあーちゃんは途中で「行ってていい?」と言うので、「ええよ」と返事すると、一人でおもちゃ売り場に戻っていきました。 私がトイレから戻って見てみると、あーちゃんは順番の列に並んでいたので、見たい商品を思い出した事もあり、私はあーちゃんを置いて別の階へ行きました。 少し前までは、親と離れる事が出来なかったので、私は内心、あーちゃんの成長を喜んでいたのです。 5分ほどして戻って見ると、やはりあーちゃんの前には他の子供が居ましたので、「なかなか順番が進まないな」と思い、あーちゃんに「まだ、一回も遊んでないの?」と聞くと、まだだという返事なので、少しあーちゃんから離れて見ている事にしました。 2、3分して見ると、あーちゃんのすぐ前の子が、ちらちらと後ろを振り返り、あーちゃんの事を気にしている様子です。どうしたのかな?と思い近づいて「どうしたん?」と聞いてみると、「この子が何か言ってる」と言うのです、その途端あーちゃんが小さな声ですが「ばーか」と言い、その子の腕を軽くこづきましたので、私はあーちゃんを叱りました。あーちゃんが泣きそうな顔になったので、前の子に謝ってから、あーちゃんをその場から離れた所に連れて行ったのですが、その途端あーちゃんは泣き出しました。 私に叱られて泣いているのでは無く、悔しくて泣いているのだとわかりました。 あーちゃんの順番のすすみ具合から見て、順番を抜かされていたのだと思うのです、あーちゃんはその事を抗議していたのでしょう。ただ、あーちゃん自身も、ちゃんと並んでいたのか、また、自分の順番が来たときに、すぐに行動したのか、そのあたりの状況はわかりませんが、あーちゃんは、自分は正しいと思っていたから泣いたのでしょう。 あーちゃんはちゃんと並んでいるつもりでも、他の子供からは、そう見えなかったり、順番がきても遊び方がわからず、誰かに教えてもらいたかったのが、「しないんだったら」と、先にされてしまう。そう言った理由がありそうです。 今回の事は、たまにしか見ていなかった私も悪いのですが、本来なら子供同士のコミュニケーションで解決出来る問題だった思います。 親から離れて並ぶ事が出来るようになったと喜んだのですが、他の人とコミュニケーションがとれないと、本当の意味での親から離れて、にはならないのですね。 2004.7.7 |
つい先日、秋と呼ぶにはほど遠い、とても暑い日にあーちゃんの通う学校で、運動会がありました。 普段から走ったりする事が好きなあーちゃんなので、毎年運動会は張り切っていますが、今年は特に頑張っていたみたいで、練習の時からいろいろな先生に「あーちゃん頑張ってますよ」と、声をかけられていました。 去年からリレーは他の子の半分、トラック約4分の1周を走る様にしてもらっていたのですが、去年はニヤニヤ笑ってしまい、あまり真剣に走っていませんでしたが、今年はちゃんと真剣に走っていました。 5年生になったあーちゃんは、今年から組立体操が始まりました。 毎年全校生徒でフォークダンスを踊るというプログラムがあります。 毎年運動会であーちゃんの成長を目の当たりにしますが、今年ほど去年に比べて「伸びた」と思った事はありません。 頑張ったあーちゃんを誉めてやりました。 それと同時に、根気よく一生懸命教えて下さった先生方に、感謝いたします。 2004.10.1 |
あーちゃんがお留守番を出来るとわかった日は去年の12月になります。 その日おかあさんがあーちゃんにお手伝いの3択をさせました。 その内容は、 その日は、少し風が強く風が怖いあーちゃんとしては、ベランダに出るのが嫌なので1は無理でした。2もバケツで汲んだお湯を運ぶ時にこぼさないと言う自信が無いので、無理と判断したようです。そこで自分から3の留守番を選んだのです。 あーちゃんはそれまで留守番をした事がありませんでした、おかあさんが気になると言う理由でさせなかったと言う事もありますし、あーちゃん自身も留守番をする自信が無かったようです。それなのに、その日は自信が出来ていたのでしょうか。 あーちゃんの初めての留守番は、時間にして10分程だったそうですが、きっとあーちゃんにしてみれば長い時間だったと思いますが、別に何と言う事もなく時間を過ごせたようです。 何事にも一度出来るとあまり失敗をしないあーちゃんですので、今では30分程の留守番も平気で出来るようになりました。 ただ、留守番より洗濯物が取り込めないほど風が怖いと言う、そちらの方も気になります。 2005.2.22 |
いよいよあーちゃんもこの4月から小学6年生です。 進学を悩む時期がやってきました。 あーちゃんは友達が大好きなので、中学校のなかよしクラスに行かせるのが良いのでしょうが、小学生の今でも友達との付き合い方は難しいのに、中学生になるとより一層難しくなり、あーちゃん自身も傷つく事が多くなると思います。 そんな事を考えると、養護学校の方が良いのかな、と思います。 以前からずっと心がけていた「少し上の刺激をあたえてやる」と言ったことが、そろそろ難しくなってきているのかも知れません。 学校で傷つく程度なんて実社会に比べれば優しい物で、それくらいで逃げていては実社会で生活出来なくなる。という意見もありますが、私としては、出来れば傷つかせたく無いと思っています、避けられる傷は避けた方が良いと思っています。 上手く強い心を持ってれば良いのでしょうが、難しいことですね。 2005.4.22 |
6月のはじめにあーちゃんは修学旅行に行ってきました。 2日間の旅行で1日目は雨が降ったのですが、2日目は雨もやみまずまずのお天気だったようです。 クラスのみんなのおかげで、あーちゃんも楽しい2日間を過ごせました。特に同じ班の女の子には随分世話をしてもらったようで、感謝しています。当のあーちゃんはそんなに感謝していないようですが、友達とはそう言うものでしょう。 2日目に遊園地に行ったのですが、おかあさんが先生に連絡するのを忘れていたため、あーちゃんは乗り物を怖がると思われていたようで、乗り物に乗る前に「泣いたらあかんで」などと言われたそうです。あーちゃんは見かけはそんな風に見えるのですが、以前「あーちゃん奮闘記」にも書いたように乗り物は大好きです。ですから先生の心配をよそに、みんなと一緒に走り回って乗り物に乗っていたようです。 お土産は、おじいちゃんのを2つとおばあちゃんのを2つ(両方のおじいちゃん、おばあちゃんの分)買って帰るように言い聞かせていたのですが、おばあちゃんのを2つ買って帰っただけで、あとは自分の物を買っていました。自由に使えるお金も嬉しかったようです。 2005.6.7 |
あーちゃんはまだ時間の感覚をはっきりとつかめていません。 以前は、昨日、今日、明日もはっきりわからなかったのですが、それは、かなり理解出来るようになりました。しかし、細かな時間の流れがわからないのです。 例えば、遅刻しないように家を出るには、あと5分しか無い。こういった感覚がありません、いえ、あるのかも知れませんが、遅刻自体を気にしていないので、慌てる事がありません。私から見ていると、時間の感覚が無いのか、気にしていないのかがわかりません。どちらにしても、時間を気にするようになると、時間の感覚と遅刻をしてはいけないという思いが出てくると思うのです。 あーちゃんと話をしていると、デタラメな時間を言う時もありますが、かなり正確な時間を言う時もありますので、時間を全く理解していない訳では無いと思うのですが、昨日、今日と言った日にちに対して、分単位の話は難しいのでしょうか。 余談ですが、いつからかあーちゃんは時間を言う時に「○時半」と言うようになりました、例えば、10時ちょうどでも10時半と言い、5時ちょうどでも5時半と言います。何か時間の後に「半」と付けるのが癖になったようで、いくら注意しても直りません。これも分を覚えると直るんでしょうね。 2005.12.16 |