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前々から書こうと思っていて、そのたびに忘れていました、もうずいぶんと前の話になるのですが、ちょっとおもしろい話なので書きます。 あーちゃんは小さい頃からタイトルの「ゴッツンコ!」が大好きです(今でも好きです)、おわかりかもしれませんが、頭突きのことです。 これはまだあーちゃんが寝返りしかできなかった頃に、お父さんやお母さんが、小さなぬいぐるみのおでこの部分を、あーちゃんのおでこに「ゴッツンコー!」と言って当てていたのです、するとあーちゃんは、キャッキャと言って喜びますので、ついこちらも調子に乗って何度も「ゴッツンコー!」と言っておでことおでこを当ててやっていました、それであーちゃんはすっかりゴッツンコが好きになってしまったようです(頭突きを愛情表現の一つと思ってしまったのかもしれません)。 ハイハイが出来るようになってからは、よく笑いながら自分から頭をぶつけてくるようになりました、最初は、まだ力も弱く、こちらもさほど痛くなかったので、「あーちゃんからの愛情表現」と思っていたのですが、だんだんと力が入るようになり痛くなりだしたのです、そしてお父さんはちょっと怖い場面に出会ってしまうのです。 ある日のことでした、お父さんは会社が休みで家でゴロゴロしていました、仰向けに寝ころんでいると、あーちゃんがニコニコしながらハイハイをして寄ってきました、こちらもニコニコしてあーちゃんを見ていました、そしてあーちゃんの顔が私の顔に覆い被さる位置まで来ました、と、その時ですあーちゃんは頭を大きく後ろに反らせたのです、あーちゃんの視界には天井を通り越して、後ろの壁まで見えていたのではないでしょうか、「まずい」私はそう思いとっさに身をかわしました、その直後あーちゃんの頭は、私の頭のあった場所に振り下ろされたのです、そしてそのまま絨毯に文字通り「ゴッツンコ」をしたのです。 その後しばらくあーちゃんは絨毯におでこをつけた状態のまま動きませんでした、ちょっと心配になっておそるおそる「あーちゃん」と声をかけてみました、するとやっとあーちゃんは顔を上げて、こちらを向いて「ニタッ」と笑ったのです、まるで「クソーッ逃げたか」と言いたげな顔でした。 それからは「ゴッツンコ」禁止令を出しています。 |
あーちゃんは「おかな」が大好きです、「おかな」とは「おさかな」のあーちゃん流の呼び方です。 ご飯のおかずに魚料理が出ると、大きな声で「おかなちょーだい」と叫びます、焼き魚や煮魚はもちろんですが、特にお刺身が大好きです、お刺身は醤油をつけて食べなければ納得しません、ちょっと生意気です。 スーパーで奮発して買ったお刺身だから、我々は味わってゆっくり食べているのに、あーちゃんは「ちょーだい」と言って次から次へとぱくぱく食べてしまいます、何かこちらもつられてぱくぱく食べてしまい、あんまり味わえません。 実は、あーちゃんがお刺身を好きになったのにはきっかけがあります。 2年ほど前のある日親戚からヒラメの刺身をもらったのです、その日まであーちゃんは「刺身なんてほしがらないだろう」という、親の勝手な判断で食べたことがなかったのです、しかしその日私は「一度食べさせてみたらどんなおもしろい顔をしていやがるかな?」と、よからぬ事を思いつき一切れ食べさせてみたのです、「きっと嫌がって口から出してくる」そう信じていました、が、予想に反しておいしそうに食べてしまったのです、そしてもっとちょうだいと催促し始めました。 「えっ!まだ食べるの?」と思いながら、又一切れ食べさせました、それを食べると又、もっとと催促します、何切れか食べさせてふと気が付くと、残りほんのわずかになってしまっていました、「これはお父さんと、お母さんの分やから、もうあかん」と言いましたが、聞きません、結局三分の二ほどあーちゃん一人で食べてしまいました。 その日からあーちゃんはお刺身や魚が大好きになってしまったのです。 よからぬ事を考えてはいけませんね。 |
あーちゃんはアルコールが嫌いです、まぁ好きな子供がいたらちょっとビックリしてしまいますが。 初めてビールを意識したのは、あーちゃんが缶ジュースを目の前でコップに入れてもらって飲むようになってからです。 私が缶ビールをコップに入れて飲んでいると、「自分だけジュースを飲んでいいなー」「おいしそーやなー」と言う顔で興味津々に見ていました。 そこで私は「飲んでみるか?」と言ってあーちゃんの口にコップを付けてやりました、それでも初めての時は、嫌がりもせずドキドキして期待していたようです、そしてほんの少しあーちゃんの口にビールが入ったとたん「うぇー」って顔になり、コップから顔をそむけました、「なんてまずいものを飲んでんねん!」と言いたそうな顔でした。 それからはビールやウイスキーなどアルコールの入ったコップをあーちゃんの鼻先に近づけるだけでもにおいで、いやそうな顔をしています。 でも、あーちゃんは一度だけ自分の意志でビールを飲んでしまったのです。 それはある夏の日でした、お母さんがビールをコップに入れたままテーブルの上に置いていたのです、あーちゃんはよほど、のどが渇いていたのか、間違って飲んでしまったのです、一口飲んで気が付いたようで(当然ですが)泣きそうな苦そうな何ともいえない顔をしていました。 その日以来ますますアルコールが嫌いになったようです、でもビールをつぐときに一緒に手をかけて手伝って(お酌して)は、くれます。 |
先日あーちゃんは、斜視の手術のために入院をしました。 生まれてすぐに(生後1週間)検査入院を1度だけしていますが、もちろんあーちゃんの記憶にはないので、あーちゃんにとっては生まれて初めての入院体験です。 入院と言っても本人はいたって元気なものですから、病室に泊まるのがうれしくて仕方ないようでした。 入院したその日の夕方1時間ほど時間があいたので、親子3人で外出許可をもらい近くに買い物に行くことにしましたが、あーちゃんに「行くよ」と言ったところ家に帰ると思ったのか、お出かけが大好きなあーちゃんが行くのを嫌がったのです、「又ここに帰ってくるから、行こう」と言うと、得心して出かけました。 買い物の行き先はお父さんの目当てがあるコンピューターショップです、いつも通りにあーちゃんは大好きなコンピューターを触りまくっていました、当然帰るときも「イヤッ」と言って帰ろうとしません、しかし私が「病院に帰るで」と言うとすごく素直に言うことを聞いてその場から離れました、もう妻と二人で「そんなに病院がええんかなー」とあきれてしまいました。
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あーちゃんの入院した病院は、ちょっと不思議な病院なのですが、入院した次の日にいきなり外泊許可が出て、家に帰ることになりました(土日をはさんでいたからの様ですが)、ですから私は、次の日に前の日の夜の出来事をお母さんから聞くことが出来ました。 案の定、夜興奮したあーちゃんは全然寝付かなかったそうです。 6人部屋だったので他の人に迷惑がかかると思いお母さんは、あーちゃんを廊下に連れ出しました、しかし大きな声を出すので、それも気にかかり渡り廊下のところで疲れるまで歩かそうと思ったのですが、ここでもはしゃぐあーちゃんの大声が気にかかり、何かいい場所はないかと探したところ、1階には病室がないことに気付いたので行くことにしました。 ここでなら少々大きな声を出してもそんなに迷惑がかからないだろうと思い、あーちゃんが眠たくなるまで居てようと思ったそうです。 あーちゃんは1階をうろうろしまくり、あげくの果てには、売店のところの自動販売機の前にいた、見ず知らずの人に、ジュースを買ってもらったりしてしまいました。本人は大喜びだった様ですが、私にはお母さんのこっまっている顔が話からだけでも浮かんできました。 あまりうろうろさせてもいけないと思い、入り口付近のベンチに座らせることにしたのですが、しかしそこは急患の人が運ばれてくる入り口でもあったのです。 そこへ、たまたま急患の人が救急車で運ばれてきたのです、親族の人が深刻な顔で小声で話をしている横で、あーちゃんは、大きな声でお母さんに話しかけたり、笑ったりするのでお母さんは本当に困ってしまったようです。 |
手術をした日の午後に、様子を見に行くと、やはり少し目が痛いようで、元気が無く不機嫌でした。 麻酔の覚めが悪いようで、ちょっとぼんやりとしていました。 でも、看護婦さんから3時のおやつをもらうと黙々と食べていました、不機嫌でもお菓子はしっかり食べるなーと感心しました。 |