あーちゃんは「いくら」が大好きです。 でも、普段は高いので、めったに食べさせてもらえません、たまにお寿司を食べたときに軍艦巻きの上に乗っているいくらを大事そうに食べています、おかあさんが横から「ちょうだい」と言って手を出すと、「あかん!」と言ってその手を払いのけます、一粒でもこぼせば一生懸命拾って食べます。 そんなあーちゃんの大好きないくらが、年に一度だけ沢山食べられる日があります、お正月です、親戚が集まる席にいくらが出るのです、それもお寿司の量とは比べ物にならないくらいに沢山です、それをあーちゃんは器にとってもらい、満足そうに食べていました、それもまるでお茶漬けを食べるようにして、箸で掻き込んでいました、食べ終わるともちろん「おかわりちょうだい」と言います、「あかん」と言っても聞かないので、仕方なくもう少し入れてやると、また箸で掻き込んで食べていました、それも食べ終わるとまた「おかわりちょうだい」と言います。 いくら何でも食べ過ぎなので「もうあかん」と言ってやめさせました、その後しばらく機嫌が悪かったのは言うまでもありません。 |
あーちゃんは、「パララ」が大好きです。 「パララ」とは、お風呂に入れる入浴剤のことです。 初めてあーちゃんに入浴剤を入れさせたときに、横で「パラパラッ」と言いながら入れさせていたので、あーちゃんは入浴剤のことを「パララ」と言うように、なってしまいました。 買い忘れて切らせてしまったときなどは、お風呂に入る前に「パララしたーい」と言ってだだをこねます。 ある時お父さんは、テレビのコマーシャルを見ていてふと思いつきました「そうだ、泡がでた方がおもしろそうだ」と思い、お母さんに「バブ」を買ってもらうように頼みました。 そして初めてのバブの日、あーちゃんの反応が楽しみでした、が、以外にもあーちゃんは泡を見て一言「こわーい」と言いました、お父さんは「えっ、恐い?」「なんで?」と思いましたが、とにかく「バブ」を入れてしまったし、これしかないので「大丈夫や」と言い聞かせながらお風呂に入りました、それと「すぐ慣れるだろう」と思っていたのです。 でもあーちゃんは、なかなか慣れませんでした、次の日も、その次の日も「こわい」と言っていました。 一箱買ったので、その三分の一が無くなる頃、やっとあーちゃんは、慣れてきて「こわい」と言わなくなりました、でも「バブの最後」はやっぱりこわそうでした、と言うのも本当は「バブ」はお風呂に入れて、溶けてから入るようにと説明書には書いてあるのですが、私は入れてからわりとすぐに入ってしまうので、溶けきらないうちにお湯につかる事になるのです、すると小さくなった「バブ」がそれ自体の発泡力で浮いてくるのです、その浮いてきた小さな固まりに息を吹きかけて、あーちゃんの方に寄せていくのです、するとあーちゃんは、浮いているそれが気持ち悪いらしく、身をよじって逃げようとし、又自分も息を吹きかけ遠ざけようとします、それに私から見えないところから浮いてくると、「あーっ、あーっ」と一生懸命私に教えようとします。 「浮いてきたバブ」は、かなり恐いようです。 |
あーちゃんとお風呂に入っていたときの事です。 洗い場であーちゃんは、床にペタッと座って遊んでいました、そのときに「ぷーっ」と音がしたのです、あーちゃんはすかさず「ごめんなさい」と言いましたが、私はあーちゃんと床がこすれた音だと思っていたので、あーちゃんはなにを謝っているのかな?と思い「違うやろ」と言いました、しかしその数秒後ぷ〜んと臭いがしてきました、そうですあーちゃんが謝ったのは正しかったのです。 私は「あーちゃん合ってたわ」としか言えませんでした。 |
家のお風呂が壊れてしまいました、と言っても電気だけなのですが。 とても不思議なのですが電球(蛍光灯ではないですよ)が「ふわっ」としか点かなくなってしまったのです、お風呂場が薄暗いのであーちゃんは怖がりますから仕方なく、私の実家のお風呂(すぐ近くですが)を借りる事にしました。 そこには私の甥が小さかった時使っていたぞうさんの形をしたジョウロがあります、あーちゃんもそれが好きで前に入らせてもらったときもそのジョウロで遊んでいました。 湯船にあーちゃんとジョウロの「ぞうさん」とでつかりながら、私はふと「ぞうさんの鼻がどれか、わからへんのとちゃうかな?」と思い、あーちゃんに「ぞうさんの鼻はどれ?」と聞いてみました、すると予想に反してあーちゃんは「ここ」とちゃんと指でさすではないですか、私は「おっ!知ってるやないか」と思い調子に乗って「目は?」とか「耳は?」とか聞いていました、それらも全部答えていたあーちゃんが「口は?」と言う質問には答えられなかったのです、不思議に思い「ぞうさん」を見てみると、なんとこのぞうさんには、口がなかったのです、あーちゃんえらい!?。 その後、ほかに何かあーちゃんに答えさせたいと思った私は、「足は?」と聞いたのです、するとあーちゃんは、ちょっとじゃまくさそうな顔をして、おもむろに立ち上がりました、そして自分の足をあげそれを指さし、「ここ」と言いました。 実は、以前にも同じようなことがありました、耳や目を聞いて口を聞きました、全部答えられたのですが、口を答えたその直後に「ご飯を食べるのはどこ?」と私は「口」と言う答えを期待して聞きました、するとあーちゃんは「あっち」と言って食卓の方を指さしました。 あーちゃんの理解力が悪いのでしょうか、それとも日本語が難しいのでしょうか。 |
先日あーちゃんとおかあさん、それと私との3人で近くのスーパーに買い物に行きました。 あーちゃんは食料品売場にある子供用の小さなかごを持って、一生懸命に商品を選んでいました、そのときにたまたま隣に立っていたおばさんに「ねーねーおとうさん、これしよか」(ねーねーおとうさんこれにしようか)と膝のあたりをたたきながら言ったのです、そのおばさんは知らない子供に声をかけられて、ちょっとびっくりしていましたが、その人よりもびっくりしていたのはあーちゃんでした、なんせ隣にいるはずのおとうさんがいなくて全然知らない人だったのですから。 実は私は隠れていたわけではなく、おばさんと反対側のあーちゃんの隣に立っていたのです、あーちゃんは単なる勘違いをしただけなのですが、結構びっくりしていたので見ていておもしろかったです。 |
先日のひな祭りの日に晩御飯の後、家族でケーキを食べました。 小さいながらも一応ラウンドのケーキでしたので、あーちゃんが喜ぶと思いロウソクを立て火をつけました。 部屋を暗くすると思った通りあーちゃんは「わぁーきれいねぇー」と言って大喜びでした、でもその後私たちは思わずこけてしまいました、それはあーちゃんが歌を歌い出したからです、あーちゃんの歌が下手とか云う以前の問題でした、あーちゃんはたどたどしい言葉で「ハッピバースデーツーユー」と歌い出したのです。 もちろん家族の誰の誕生日でもありません。 |
あーちゃんは最近人にすぐ「なんさい?」と聞きます。 それでおとうさんに聞くので「33歳」と答えると両手の人差し指でバツを作り「ブッブー」と言います。 まだそれだけならいいのですが、あーちゃんは道行く全然知らない人にも「こんちはー」と言いその後必ず「なんさい?」と聞きます、あーちゃんの発音がよくないので、ほとんどの人は自分に話しかけられたのではないと思っていて、知らん顔をしていますが、ときどきわかる人がいて、エッ!という顔をします、挨拶するのは悪いことではないのですが、その後の「なんさい?」が何とかならないでしょうか。 知らないうちに言い始めて、今あーちゃんの流行になっていますので、そのうちおさまるかなと思っていますが、外ではちょっと恥ずかしいです。 |
先日ネットで知り合った新しいお友達の「だいちゃん」と直接お会いしました。 だいちゃんはあーちゃんより年下なのですが、あーちゃんと同じくらいに食欲旺盛で、お菓子をパクパク食べていました、もちろんあーちゃんも負けじと食べていました。 おかしなもので、子供達は、お互いに気になっているのに一緒に遊ぼうとはしません、でも相手が遊んでいるおもちゃなどが、とても気になるようでしょっちゅう相手の行動を観察しています。 2時間ぐらい一緒にいたのですが全然一緒には遊びませんでした、何回か会っているうちにに一緒に遊ぶようになるとは思うのですが、私としてはお互いに牽制しあっている二人を見ているだけでも結構楽しかったです。 |